富山写真語 万華鏡

253号~264号
平成25年2月~平成26年1月


平成26年1月《高志の群像》折谷隆志
264号─平成26年1月発行

《高志の群像》折谷隆志

朝日町笹川の自宅に構えた研究室で、新種イネの育成に取り組む折谷隆志さん。長年、農学博士として植物の遺伝資源の研究に携わり、モンゴルやアフリカなど、過酷な環境でも栽培できるイネの開発に情熱を傾ける。同じく朝日町在住の長崎喜一さんとともに、飢餓克服への挑戦が続く。

文・折谷隆志・長崎喜一
平成25年11月 入道家
263号─平成25年12月発行

石田の蔵

黒部市の海辺の町、石田には加賀藩ゆかりの蔵が残る。地元に住む中野貴代美さんは、私財を投じてこの歴史ある建物の管理を引き継ぎ、アート作品の展示やミニコンサートなど定期的にイベントを行う。まちあるきの拠点としても利用され、地域の新たな交流空間となっている。

文・菅野宏美・花岡宏吉
平成25年11月 入道家
262号─平成25年11月発行

入道家

とやまの民家の建築美は、土地の歴史や風土を反映し、人々の暮らしから生み出されたデザインそのものである。砺波市にある入道家は代表的なアズマダチの古民家で、富山県の有形文化財に指定されている。均整のとれた大きな切妻屋根が、屋敷林に囲まれ散居村の風景に映える。

文・佐伯安一・尾田武雄
平成25年10月《高志の群像》尾田武雄
261号─平成25年10月発行

《高志の群像》尾田武雄

砺波地方には、民衆の切実な願いが込められた石仏が多い。『とやまの石仏たち』(平成二十年三月、桂書房)の著者であり、NPO法人「砺波土蔵の会」の会長を務める尾田武雄さんは、石仏に魅せられて三十数年になる。石仏や石碑の調査のほか、古寺千光寺の総合調査など数多くの活動を行っている。

文・佐伯安一・飯田小枝子
第264号 第263号 第262号 第261号
       
平成25年9月峰本社復元
260号─平成25年9月発行

峰本社復元

立山頂上に建つ雄山神社峰本社。平成八年(一九九六)に新しい社殿が造営され遷宮が行われたが、そのとき解体された旧社殿がこのほど室堂ターミナルビル内「遥拝殿」に復元された。江戸末期から百三十年以上にわたって頂上に鎮座し風雪に耐えてきた社殿の部材を用い、往時の姿が蘇った。
文・五十嶋一晃・川﨑政善
平成25年8月 自然博物園「ねいの里」
259号─平成25年8月発行

自然博物園「ねいの里」

自然学習と環境教育の拠点施設として、とやま中心部の里山に設置された「ねいの里」。鳥獣保護センターを併設し、園内のビオトープには動植物に配慮したさまざまな工夫が凝らされている。地球環境が変化するなか、自然との共生を考えさせる存在としてその役割はますます重要になっている。

文・埴生雅章・清水祐一
平成25年7月《高志の群像》北原俊郎
258号─平成25年7月発行

《高志の群像》北原俊郎

とやまを愛し、とやまで生きる「人」を紹介する《高志の群像》シリーズの第一弾。「ハテナの街のコンサート」代表の北原俊郎さんは、魚津の民話や 歴史を題材にした市民ミュージカルを制作している。平成二年の初演からこれまで八作品を上演し、現在は次の作品に向けて準備を進めている。

文・慶野達二・長谷河恵子
平成25年6月「農業用水」
257号─平成25年6月発行

農業用水

とやま一円に網の目のように張り巡らされている農業用水。かつて洪水や旱ばつに悩まされ続けた先人たちが、数々の困難を乗り越えて築き上げてきた ものである。電源開発やダム建設など、豊かな水を活かす取り組みが進められるなかで、農業用水にも先進的な技術が取り入れられてきた。

文・橋本正義・佐伯安一
第260号 第259号 第258号 第257号
       
平成25年5月「道しるべ」
256号─平成25年5月発行

道しるべ

通行人が迷うことなく目的地にたどり着けるようにと往来に立てられた道しるべ。徒歩が主体であった時代には、これらの目印が重要な役割を果たしていた。とやまでは立山曼荼羅を用いた布教によって多くの人が立山を訪れるようになり、巡礼の旅を案内した道しるべが今も残る。

文・尾田武雄・間野達・福江充
平成25年4月「魚津水族館」
255号─平成25年4月発行

魚津水族館

平成二十五年に百周年を迎えた魚津水族館。日本で最も古い歴史を持つ水族館であり、とやまの川や海に棲む生きものたちを紹介してきた。水族館での体験は、自然や環境を考える入り口になる。リニューアルオープンを機に展示内容もさらに工夫され、訪れる人たちを楽しませている。

文・稲村修・小菅正夫
平成25年3月「春の味」
254号─平成25年3月発行

春の味

春の訪れを告げる食材が食卓に並ぶ。季節ごとに地元で収穫されるものを使い、それぞれの家庭で受け継がれてきたふるさとの味である。売り物にならない魚や野菜も調理され、無駄なく食されてきた。素材を活かした郷土料理の素朴な味わいは、記憶に刻まれて大切な思い出の味となる。

文・佐伯安一・平田ふさ子
平成25年2月「八尾の蚕」
253号─平成25年2月発行

八尾の蚕

ふ化したときはわずか二ミリの小さなカイコ。幼虫は桑の葉を食べ、脱皮を繰り返して繭を作る。かつて八尾では養蚕業や製糸業が盛んで、高品質の生糸づくりが町を発展させてきた。里山では今も伝統を受け継ぎ、天蚕飼育が行われる。「蚕都」と呼ばれ繁栄した町の歴史と文化を伝える。

文・橋本哲
第256号 第255号 第254号 第253号

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