252号─平成25年1月発行
道具もの語り
使い込まれた道具、民具には愛着だけでなくその土地の記憶が込められている。北陸新幹線でとやまを訪れる人たちにとっては、この地の歴史や風土、生活文化の証しを共有してみたいという気持ちがとても強い。しかるべき時期、場所で出番を待っている、これらの道具に陽があたることを願っている人たちもいて、地味ながらこれらのもの言わぬ道具たちに語らせてみたい。
文・浜谷尚生・加藤享子
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251号─平成24年12月発行
売薬 畫(デザイン)
とやまの基幹産業として発展を続けてきた薬業。先人たちはくすりの付加価値を高めるための先行投資を惜しまなかった。おまけで配る版画にも、文展画家の尾竹三兄弟をはじめ一流の絵師が起用され、洗練されたデザインで全国に発信された。とやまのくすりを支えてきた画工たちを紹介。
文・加藤千恵子・奥野達夫
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250号─平成24年11月発行
宇奈月のミュージアム
宇奈月温泉にある二つのミュージアム。世紀の難工事といわれた黒部ダム建設をはじめ、電源開発の歴史を伝える「黒部川電気記念館」と、秘境黒部の大自然をテーマとした絵画作品が並ぶ「セレネ美術館」である。その展示からは人間と自然とが生み出す数々のドラマを知ることができる。
文・須山盛彰・濱田政利
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249号─平成24年9月発行
地鉄くろべ沿線駅舎
大正末期に開業した「黒部鉄道」は、時代を経て現在は富山地方鉄道の東の末端部を担っている。古びた駅舎は市民の手によって大切に守られ、地域ぐるみで公共交通を活かしたイベントも盛んだ。沿線では北陸新幹線の新駅舎の建設も進められ、広域を結ぶ路線の新たな役割が期待される。
文・草卓人・長井眞隆
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